“ありが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
有難33.3%
有勝22.2%
難有22.2%
在勝11.1%
有賀11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有難ありがてえ、そうしてやっておくんなさい。この頃そんな客が少なくなりましたよ」
江戸前の釣り (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
顔は鉛色を帯びてつやが無く、切れの鋭い眼には思索に疲れたものに有勝ありがちなうるんだ瞳をして居た。だが、顔色に不似合な赤い唇と、ちぢれて濃い髪の毛とは彼が感情家らしいことを現わして居る。
荘子 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
たび道連みちづれなさけといふが、なさけであらうとからうと別問題べつもんだいとしてたび道連みちづれ難有ありがたい、マサカひとりでは喋舌しやべれないが二人ふたりなら對手あひて泥棒どろぼうであつても喋舌しやべりながらあるくことが出來できる。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「おおさ。無論事実だよ。しかもよく在勝ありがちの事実さ。しかも、それよりもモット重大な事実があるんだから呉羽嬢の寝過し問題なんかテンデ問題にならん」
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
もっとも、これは噂で聞いただけで、わしは逢ったことはないのだが、来栖くるす勘兵衛、有賀ありが又兵衛という二人でな、義兄弟であったそうな。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)