共謀きょうぼう)” の例文
「わたしはだまっていることにする。」みずからの共謀きょうぼう連累れんるいという意識が、ちょうど少量のぶどう酒が疲れた脳を酔わせるように、かれを酔わせた。
ある日五郎は、大正エビと電信柱と共謀きょうぼうして、三人でチンドン屋の真似まねをしたことがある。爺さんがどんな反応を示すか、知りたかったのだ。思えば危険で残酷な試みであった。
幻化 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)