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士
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さむらひ
ふりがな文庫
“
士
(
さむらひ
)” の例文
近所のものが誰の住まひになるのだと云つて聞けば、松平の家中の
士
(
さむらひ
)
で、宮重久右衞門と云ふ人が隱居所を拵へるのだと云ふことである。
ぢいさんばあさん
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
以て願ひますと差出するに
駕籠脇
(
かごわき
)
の
士
(
さむらひ
)
請取駕籠の中に
差出
(
さしいだ
)
せば酒井侯中より
彼
(
か
)
の女の樣子を
倩々
(
つく/″\
)
見らるゝに如何にも
痩衰
(
やせおとろ
)
へ
愁
(
うれ
)
ひに沈みし有樣なれば駕籠を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
士
(
さむらひ
)
の児が猫に祟られて病死でもしたら、いゝ
恥晒
(
はぢさら
)
しだ。いつそ切腹して果てたがよからう。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
閑散なこの国の
士
(
さむらひ
)
たちは、昔しさういふことに深い興味をもつてゐたし、網や附属品などを作るのに極めて堪能であつた。囮の選択や飼養法にも特殊の目と優れた技能をもつてゐた。
籠の小鳥
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
ソレッといふので下野国へと押出した。馬を駈けさせては
馬場所
(
うまばしよ
)
の
士
(
さむらひ
)
だ。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
跡部
(
あとべ
)
は
大筒方
(
おほづゝかた
)
の首を斬らせて、
鑓先
(
やりさき
)
に
貫
(
つらぬ
)
かせ、
市中
(
しちゆう
)
を持ち歩かせた。後にこの戦死した唯一の
士
(
さむらひ
)
が、途中から大塩の
同勢
(
どうぜい
)
に加はつた浪人梅田だと云ふことが知れた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
それと同じ頃に、江戸に大久保八右衛門といふ
士
(
さむらひ
)
が住んでゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
寄手は
定番
(
ぢやうばん
)
を殘して引き取つた。次いで城内の使が來て、見知人をよこすから、兩夫人を見せてくれと云つた。利安は一應、
士
(
さむらひ
)
の女房の
面吟味
(
おもてぎんみ
)
はさせられぬ、とことわつた。
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“士”の意味
《名詞》
(シ)男性。人物。特に立派な人物。
(シ)侍、武士。特に江戸時代におけるものを言う。
(出典:Wiktionary)
“士”の解説
士(し)とは、前近代東アジアにおいて、政治上の統治階級にいる人物、または有能・有徳の人物を指す。
(出典:Wikipedia)
士
常用漢字
小5
部首:⼠
3画
“士”を含む語句
武士
兵士
博士
紳士
力士
勇士
壮士
士官
徒士
騎士
郷士
衛士
富士山
若武士
富士額
女博士
一等運転士
侍士
隠士
脇士
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