侍士さむらひ)” の例文
見て隱居少しよんきかせられよと申しければ心得たりと聲をあげよむ辯舌べんぜつよくつかへると云ふ事なく佐竹家の侍士さむらひ大將澁江内膳しぶえないぜん梅津うめづ半右衞門外村とのむら十太夫等先陣に進み一のさく二の柵を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
懸つゝ制しければ引廻ひきまはし者は道のかたはらへ寄居るを早の侍士さむらひ所刑しおき者と聞より駕籠かごすだれ撥退はねのけ見るに先に立たる捨札に水呑村九助と書付けありしかば領主りやうしゆ檢使けんし役人是へ/\と聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
思ひだし花は櫻木さくらぎ人は武士とは實に道理ことわりなり武士程立派なる者はなし夫に引替ひきかへ心からとは云ながら二百石の侍士さむらひ紙屑買かみくづかひとなり果たること餘りと云ば情なし是と云ふ思案しあんの外より出來たる事主親を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)