“ぶけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
武家82.1%
17.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここへ、三味線堀からいろは屋がまわって来たが、店にお武家ぶけの客がおると見ると、横手の露路ろじについて勝手口へ顔を出した。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
と両人はすぐに駈出して小田原迄逃げたと云うが、其様そんなに逃げなくっても宜しい。此の武家ぶけ莞爾にっこり笑って直其の足で京橋鍛冶町へ参りました。
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「なんてえ奥ぶけえ屋敷だろう。ここから見りゃ、まだ切支丹きりしたん屋敷の方がよッぽど歩きいいくれえだ」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ! そうだよ! 手前てめえはそれに信心ぶけえ人間だったな。それなら自分の亭主や子供のためにならねえようなことはしめえな、そうだろな? そうとも、手前はしねえとも!」