“白繻子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しろじゅす77.8%
しろじゆす22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白繻子しろじゅすでできてるボタンじめのしとねの上に、しっかりした大きな赤ら顔、王鳥式に新しく白粉おしろいをぬった額、高慢ないかつい鋭い目、文人のような微笑
遠くを這っている時はうすい白繻子しろじゅすべたように見えるが、近くに寄せて来る時は一二寸の厚みを持って、湯に溶けたシャボンの如くに盛上っている。
母を恋うる記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
吾が近眼にはよくも見えねど、何やらん白繻子しろじゆすやはらかき白毛のふちとりたる服装して、牙柄がへいの扇を持ち、頭のうごく毎にきら/\光るは白光プラチナの飾櫛にや。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
薔薇のつぼみの花環が彼女の額にまかれ、足は絹の靴下と小さな白繻子しろじゆすの靴とでよそはれてゐた。