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『簪につけた短冊』
ふりがな文庫
『
簪につけた短冊
(
かんざしにつけたたんざく
)
』
日本橋区本町三丁目一番地嚢物商鈴木米次郎方の婢おきんと云うのが、某夜九時すぎ裏手にある便所へ入ろうとして扉をあけると、急に全身に水を浴びせられたようにぞっとして、忽ち頭の毛がばらばらと顔の上へ落ちて来てまるで散髪頭のようになった。婢は悲鳴を …
著者
田中貢太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
厠
(
はばかり
)
何人
(
だれ
)
本町
(
ほんちょう
)
区
(
く
)
厠
(
かわや
)
嚢物
(
ふくろもの
)
婢
(
じょちゅう
)
彼
(
か
)
忽
(
たちま
)
某夜
(
あるよ
)
棍棒
(
こんぼう
)
短冊
(
たんざく
)
簪
(
かんざし
)
髷
(
まげ
)