“棍棒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんぼう93.2%
ばうぎれ1.7%
よりぼう1.7%
クウルダン1.7%
クラッブ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤黒い棍棒こんぼうの様なものであった。その棍棒の尖端せんたんがパックリ二つに割れて、内側にギザギザしたのこぎりの歯みたいなものがついていた。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
棍棒ばうぎれのやうに揮𢌞ふりまはして、われ我手わがてこの腦天なうてんをばくだきゃせぬか? あれ/\! チッバルトの怨靈をんりゃうが、細刃ほそみられた返報へんぽうをしようとて、ロミオを追𢌞おひまはしてゐるのがゆるやうぢゃ! あ、あれ
さしずめ我等は綱、金時、得右衛門の頼光らいこう中央まんなかにして、殿しんがり貞光さだみつ季武すえたけ、それ押出せと五人にて、棍棒よりぼう、鎌など得物を携え、鉢巻しめて動揺どよめくは、田舎茶番と見えにけり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
するとここに十一月中旬の吉日とあるひ、かねて辱知の仕立屋のお針クウチュリエール嬢、美術研究所の標本モデエル嬢、官文書保存所アルキシイヴ羊皮紙パルシュマン氏、天文台区第二十七小区受持の警官棍棒クウルダン氏を
いてかゝる。ベンヺーリオー餘義よぎなく敵手あひてになる。この途端とたん兩家りゃうけ關係者くわんけいじゃ双方さうはうよりきたり、入亂いりみだれてたゝかふ。市民しみんおよ警吏長等けいりちゃうら棍棒クラッブたづさへてきたる。