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冊
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さつ
ふりがな文庫
“
冊
(
さつ
)” の例文
旧字:
册
下宿
(
げしゅく
)
には
書物
(
しょもつ
)
はただ一
冊
(
さつ
)
『千八百八十一
年度
(
ねんど
)
ヴィンナ
大学病院
(
だいがくびょういん
)
最近
(
さいきん
)
処方
(
しょほう
)
』と
題
(
だい
)
するもので、
彼
(
かれ
)
は
患者
(
かんじゃ
)
の
所
(
ところ
)
へ
行
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
には
必
(
かなら
)
ずそれを
携
(
たずさ
)
える。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
良
(
りょう
)
ちゃんの
家
(
いえ
)
は、
病気
(
びょうき
)
のお
父
(
とう
)
さんと、
働
(
はたら
)
きに
出
(
で
)
かけるお
母
(
かあ
)
さんとでありました。
良
(
りょう
)
ちゃんは、一
冊
(
さつ
)
の
本
(
ほん
)
も
容易
(
ようい
)
に
買
(
か
)
ってもらえなかったのです。
春風の吹く町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かねて、紋太夫の手許には、かならず一味徒党の連判した
冊
(
さつ
)
か
巻
(
かん
)
かがあるにちがいないことを、老公は信じて疑わないように一同へ告げおいてあった。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして
机
(
つくえ
)
をあけて、中から一
冊
(
さつ
)
の
楽譜帖
(
がくふちょう
)
をとり出し、ピアノの
楽譜台
(
がくふだい
)
にのせて、
弾
(
ひ
)
いてごらんといった。クリストフは大変困ったが、どうかこうか読み
解
(
と
)
いていった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
あがめ
奉
(
たてまつ
)
る
先生
(
せんせい
)
でも
雪
(
ゆき
)
や
雨
(
あめ
)
には
勿論
(
もちろん
)
の
事
(
こと
)
、三
度
(
ど
)
に一
度
(
ど
)
はお
斷
(
ことわ
)
りが
常
(
つね
)
のものなり、それを
何
(
なん
)
ぞや
駄々
(
だヾ
)
つ
子
(
こ
)
樣
(
さま
)
の
御機嫌
(
ごきげん
)
とり/″\、
此本
(
このほん
)
一
冊
(
さつ
)
よみ
終
(
おは
)
らば
御褒美
(
ごはうび
)
には
何
(
なに
)
を
參
(
まい
)
らせん
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
さ来年はみんな
僕
(
ぼく
)
らのようになってまた新入生をわらう。そう
考
(
かんが
)
えると何だか
変
(
へん
)
な気がする。
伊藤君
(
いとうくん
)
と行って
本屋
(
ほんや
)
へ教科書を九
冊
(
さつ
)
だけとっておいてもらうように
頼
(
たの
)
んでおいた。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
男は身をかがめて、落ちてきたテーブルクロスに
包
(
つつ
)
んだ大きな包みと、三
冊
(
さつ
)
のノートを、小わきにかかえこむとみると、うさぎのようなすばやさで
木戸
(
きど
)
から
大通
(
おおどお
)
りへ走りでた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
今夜わたしのやしきには
貧窮
(
ひんきゅう
)
であった時代の友だちが集まって、いっしょに
洗礼式
(
せんれいしき
)
を
祝
(
いわ
)
おうとしている、わたしの書きつづった少年時代の思い出は一
冊
(
さつ
)
の本にできあがっていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「
命
(
いのち
)
の
洗濯
(
せんたく
)
」「
命
(
いのち
)
の
鍛錬
(
たんれん
)
」「旅行日記」「目ざまし草」「関牧場創業記事」「
斗満
(
とまむ
)
漫吟
(
まんぎん
)
」をまとめて一
冊
(
さつ
)
とした「命の洗濯」は、明治四十五年の三月中旬東京
警醒社書店
(
けいせいしゃしょてん
)
から発行された。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
寅二郎は、着替えの衣類二枚と、
小折本孝経
(
こおりぼんこうきょう
)
、
和蘭文典前後訳鍵
(
オランダぶんてんぜんごやくけん
)
二
冊
(
さつ
)
、
唐詩選掌故
(
とうしせんしょうこ
)
二
冊
(
さつ
)
、
抄録数冊
(
しょうろくすうさつ
)
とを小さい振分の荷物にした。それが千里の海を渡って、アメリカヘ行く彼の荷物だった。
船医の立場
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
白縮はうち見たる所はおりやすきやうなれば、たゞ人は
文
(
あや
)
あるものほどにはおもはざれども、
手練
(
しゆれん
)
はよく見ゆるもの也。村々の
婦女
(
ふぢよ
)
たちがちゞみに
丹精
(
たんせい
)
を
尽
(
つく
)
す事なか/\小
冊
(
さつ
)
には
尽
(
つく
)
しがたし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それ一
冊
(
さつ
)
きりしかない若い時の詩集。
春の詩集
(新字旧仮名)
/
河井酔茗
(著)
彼
(
かれ
)
の
書物
(
しょもつ
)
は
女主人
(
おんなあるじ
)
が
橇
(
そり
)
の
中
(
なか
)
に
積重
(
つみかさ
)
ねて、
軒下
(
のきした
)
に
置
(
お
)
いたのであるが、どこからともなく、
子供等
(
こどもら
)
が
寄
(
よ
)
って
来
(
き
)
ては、一
冊
(
さつ
)
持
(
も
)
ち
行
(
ゆ
)
き、二
冊
(
さつ
)
取去
(
とりさ
)
り、
段々
(
だんだん
)
に
皆
(
みんな
)
何
(
いず
)
れへか
消
(
き
)
えてしまった。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
だからこの
頁
(
ページ
)
一つが一
冊
(
さつ
)
の
地歴
(
ちれき
)
の本にあたるんだ。いいかい、そしてこの中に書いてあることは
紀元前
(
きげんぜん
)
二千二百年ころにはたいてい
本当
(
ほんとう
)
だ。さがすと
証拠
(
しょうこ
)
もぞくぞく出ている。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「わたしが一
冊
(
さつ
)
本をあげよう。わからないことはそれで知ることができる」こう言ってかれは一つの引き出しから、音楽の
理論
(
りろん
)
を書いた本を出した。その本は古ぼけて
破
(
やぶ
)
れていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
ベンチの上にはれいのノートが三
冊
(
さつ
)
、
革
(
かわ
)
ひもでしばっておいてある。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
ただ
測量
(
そくりょう
)
と
園芸
(
えんげい
)
が来ないとか云っていた。あしたは日曜だけれども
無
(
な
)
くならないうちに買いに行こう。僕は国語と
修身
(
しゅうしん
)
は農事試験場へ行った
工藤
(
くどう
)
さんから
譲
(
ゆず
)
られてあるから
残
(
のこ
)
りは九
冊
(
さつ
)
だけだ。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
父が
居
(
い
)
ないので母へだけ話したけれども母は
心配
(
しんぱい
)
そうに
眼
(
め
)
をあげただけで何とも云わなかった。けれどもきっと父はやってくれるだろう。そしたら僕は大きな
手帳
(
てちょう
)
へ二
冊
(
さつ
)
も書いて来て見せよう。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
またそれらのはなしが金字の
厚
(
あつ
)
い何
冊
(
さつ
)
もの
百科辞典
(
ひゃっかじてん
)
にあるようなしっかりしたつかまえどこのあるものかそれとも風や
波
(
なみ
)
といっしょに
次
(
つぎ
)
から次と
移
(
うつ
)
って
消
(
き
)
えて行くものかそれも私にはわかりません。
サガレンと八月
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
やさしくわらって大きな一
冊
(
さつ
)
の本をもっていました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“冊”の意味
《名詞》
(さく) 昔、中国で天子が后妃や諸侯を立てたり、封禄や爵位を授けるときに発する勅書。
(さく) 中型以上の魚の身を、1~数人前の刺身その他の料理にするために直方体に切り分けたもの。
(出典:Wiktionary)
冊
常用漢字
小6
部首:⼌
5画
“冊”を含む語句
冊子
小冊子
冊封使
短冊
冊封
一冊
書冊
冊立
短冊形
伊弉冊尊
簿冊
幾冊
伊奘冊尊
莠句冊
残冊
第一冊
麦冊
鸚鵡冊子
金冊金宝
豊臣太閤裂封冊
...