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冊
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かしづ
ふりがな文庫
“
冊
(
かしづ
)” の例文
旧字:
册
貫一は無雑作に
郡内縞
(
ぐんないじま
)
の
掻巻
(
かいまき
)
引被
(
ひきか
)
けて
臥
(
ふ
)
しけるを、疎略あらせじと満枝は
勤篤
(
まめやか
)
に
冊
(
かしづ
)
きて、やがて
己
(
おのれ
)
も始めて椅子に
倚
(
よ
)
れり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
『たのもしい
人物
(
じんぶつ
)
じゃ。あれより
外
(
ほか
)
にそちが
良人
(
おっと
)
と
冊
(
かしづ
)
くべきものはない……』ただそれっきりの
事柄
(
ことがら
)
で、
私
(
わたくし
)
はおとなしく
父
(
ちち
)
の
仰
(
おお
)
せに
服従
(
ふくじゅう
)
したまででございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
子細のあれば、身を隠す、我は現世になきものと、ひとへに良人に
冊
(
かしづ
)
けよ。我は元来
強情
(
すね
)
ものの、人交はりは好かぬ身を、心にもなき大都の風に、顔
曝
(
さら
)
せしは、誰が為ぞ。
移民学園
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
畔柳元衛
(
くろやなぎもとえ
)
の娘
静緒
(
しずお
)
は
館
(
やかた
)
の腰元に通勤せるなれば、今日は特に女客の
執持
(
とりもち
)
に召れて、
高髷
(
たかわげ
)
、
変裏
(
かはりうら
)
に
粧
(
よそひ
)
を改め、お
傍不去
(
そばさらず
)
に
麁略
(
そりやく
)
あらせじと
冊
(
かしづ
)
くなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
宮は今外出せんとする夫の
寒凌
(
さむさしの
)
ぎに
葡萄酒
(
ぶどうしゆ
)
飲む
間
(
ま
)
を
暫
(
しばら
)
く
長火鉢
(
ながひばち
)
の前に
冊
(
かしづ
)
くなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“冊”の意味
《名詞》
(さく) 昔、中国で天子が后妃や諸侯を立てたり、封禄や爵位を授けるときに発する勅書。
(さく) 中型以上の魚の身を、1~数人前の刺身その他の料理にするために直方体に切り分けたもの。
(出典:Wiktionary)
冊
常用漢字
小6
部首:⼌
5画
“冊”を含む語句
冊子
小冊子
冊封使
短冊
冊封
一冊
書冊
冊立
短冊形
伊弉冊尊
簿冊
幾冊
伊奘冊尊
莠句冊
残冊
第一冊
麦冊
鸚鵡冊子
金冊金宝
豊臣太閤裂封冊
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