“たひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
46.2%
35.9%
5.1%
多比2.6%
2.6%
手火2.6%
精神的躱避2.6%
赤海鯽魚2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
獰惡だうあく野良猫のらねこ、おとなりのとり全滅ぜんめつさせたわるいヤツ、うちたひをさらつた盜癖とうへきのある畜生ちくせう、それがんだは、このやさしいうつくしいニヤンこうである。
ねこ (旧字旧仮名) / 北村兼子(著)
御覽ごらんわたしへたかたいこと。まるでたけのやうです。これをおまへさんのにいさんのところへつてつて、このうらたひらなところへなにつておもらひなさい。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
土壘くづたひらぎ
駱駝の瘤にまたがつて (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
口野浜くちのはま多比たひの浦、江の浦、獅子浜ししはま、馬込崎と、駿河湾するがわんを千本の松原へ向って、富士御遊覧で、それが自動車と来た日には、どんな、大金持ちだって、……何、あなた
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つかはさるべくはつかはしたけれど、七萬石ひちまんごく先祖せんぞ勳功くんこうたひし、皇室くわうひつ藩屏はんべいといふたいし、このことばかりはなしがたきに表立おもてだちてはひめやしきおきがたけれど、れには一人ひとりいもと、ことに兩親りやうしん老後らうごにて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぎねで餅をき、削り掛けを以てしでに垂れ、手火たひを投げて火祭をする風習が、田舎の隅々にまで伝わっているのみならず、数多い月々のせちの日なども
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しかし軍事界は戦闘に於ける精神的躱避たひが大きいため単独射撃は一斉射撃に及ばぬものとしていた。
戦争史大観 (新字新仮名) / 石原莞爾(著)
かれ諸の魚ども白さく、「このごろ赤海鯽魚たひぞ、のみとのぎ一四ありて、物え食はずと愁へ言へる。かれかならずこれが取りつらむ」