“手火”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たび50.0%
たひ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、琴と笛と法螺ほらとがゆるやかに王宮のほこだちの方から響いて来た。十人の大夫だいぶ手火たびをかかげて白洲の方へ進んで来た。続いて、はたぼこを持った三人の宿禰すくねが進んで来た。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
群衆はよろこびの声を上げつつ彼らの後に動揺どよめいた。手火たび松明たいまつが入り乱れた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
ぎねで餅をき、削り掛けを以てしでに垂れ、手火たひを投げて火祭をする風習が、田舎の隅々にまで伝わっているのみならず、数多い月々のせちの日なども
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)