手火たび)” の例文
やがて、琴と笛と法螺ほらとがゆるやかに王宮のほこだちの方から響いて来た。十人の大夫だいぶ手火たびをかかげて白洲の方へ進んで来た。続いて、はたぼこを持った三人の宿禰すくねが進んで来た。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
群衆はよろこびの声を上げつつ彼らの後に動揺どよめいた。手火たび松明たいまつが入り乱れた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)