“ぴら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
78.3%
21.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我を殺すかも知れぬから御伴はぴらと、竜女いわくわが力くかの離車を殺すも我布薩法を受けた故殺さなんだ、いわんや活命の大恩ある人を殺すべきや
「あたしゃもう、ここにいてさえ、いやな気持きもちがするんだから、そんなとこへるなんざ、ぴらよ。——ねえおまえさん。後生ごしょうだから、かけってとくれよ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
堅い木をきざみにけずって、厚い木屑きくずが槌の声に応じて飛んだと思ったら、小鼻のおっぴらいた怒り鼻の側面がたちまち浮き上がって来た。そのとうの入れ方がいかにも無遠慮であった。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その朝、宮津の指南番大月玄蕃おおつきげんばは、暁天から屋敷の鋲門びょうもんを八文字にぴらかせた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)