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ぴら
ふりがな文庫
“
平
(
ぴら
)” の例文
銜
(
くうえ
)
えてぎり/\つとかう
手
(
て
)
ツ
平
(
ぴら
)
でぶん
廻
(
まあ
)
すとぽろうつと
噛
(
か
)
み
切
(
き
)
れちやあのがんだから、そんだから
今
(
いま
)
でも、かうれ、
此
(
こ
)
の
通
(
とほ
)
りだ
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「俺は、人間様だからな。そんな、稲荷だなんて、狐に頭を下げて頼むのなんか、
真
(
ま
)
っ
平
(
ぴら
)
だ。俺には人間の力があるだで。」
或る部落の五つの話
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
我を殺すかも知れぬから御伴は
真
(
ま
)
ッ
平
(
ぴら
)
と、竜女いわくわが力
能
(
よ
)
くかの離車を殺すも我布薩法を受けた故殺さなんだ、いわんや活命の大恩ある人を殺すべきや
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「あたしゃもう、ここにいてさえ、いやな
気持
(
きもち
)
がするんだから、そんなとこへ
寄
(
よ
)
るなんざ、
真
(
ま
)
ッ
平
(
ぴら
)
よ。——ねえお
前
(
まえ
)
さん。
後生
(
ごしょう
)
だから、かけ
合
(
あ
)
って
来
(
き
)
とくれよ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「とんだ粗相をいたしました、
真
(
ま
)
っ
平
(
ぴら
)
ご免くださいますよう」うるさいと思ったので京一郎は詫びた。
十二神貝十郎手柄話
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
「真っ
平
(
ぴら
)
だ、お前たちの仕事に、腕を貸してやったなどと知れたら、伯父の半蔵から
大叱言
(
おおこごと
)
が出るにちがいない。——だが、智恵だけなら貸してやらないものでもない」
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私としては自分をこのモダンの中に投入れる事はまっ
平
(
ぴら
)
である。世はうつるのが至当であるが、しかし、幸に自分は古き日本の美を知って生れ味い得る最後の人間の一人である。
新古細句銀座通
(新字新仮名)
/
岸田劉生
(著)
「もう沢山。あたしたちが結婚すれば、堕落するのと同じなのよ。だから、もう結婚のお話だけはまっ
平
(
ぴら
)
よ。それよりあなたなんか、秋蘭さんでも見てらっしゃればそれでいいじゃないの。」
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
真ッ
平
(
ぴら
)
御免下せえまし、実は
私
(
わっち
)
らは海賊の手下でござんす、あの旅人に姿を
扮
(
やつ
)
していたなア小頭の
八十松
(
やそまつ
)
という者で、貴方を親船へ連れて往って、懐中にある百両余りの金と大小衣服を剥ぎ取って
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「やまなくって好いから、突き当るのは
真
(
ま
)
っ
平
(
ぴら
)
御免
(
ごめん
)
だ」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「僕は
真
(
ま
)
っ
平
(
ぴら
)
だ。」
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
成
(
な
)
る
程
(
ほど
)
こりや
痛
(
いた
)
かんべえなんて
魂消
(
たまげ
)
らあな、
唐鍬
(
たうぐは
)
なんざ
錢
(
ぜね
)
出
(
だ
)
しせえすりや
幾
(
いく
)
らでも
有
(
あ
)
んが、
此
(
こ
)
の
手
(
て
)
つ
平
(
ぴら
)
はねえぞ、二
年
(
ねん
)
三
年
(
ねん
)
唐鍬
(
たうぐは
)
持
(
も
)
つたんぢや
恁
(
か
)
うは
成
(
な
)
んねえかんな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
吹きゃアがって。イヤ
滅相
(
めっそう
)
もないこッてす。何で、あっしのような頓馬にそんな名器が扱えるものじゃございません。……ヘイ、それだけは、真ッ
平
(
ぴら
)
御免なすッて下さいまし
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こいつだきゃア
真
(
ま
)
っ
平
(
ぴら
)
だ。『さようしからば』『貴公尊公』『雨天で降雨』『快晴で好天気』、アク抜けねえセリフを使いやがって、どこへ行ってもモテもせず、それでふだんに威張りゃあがる。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「おいらァ、こんな
匂
(
におい
)
は
真
(
ま
)
ァ
平
(
ぴら
)
だ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「とんでもねえ、そんな
麻薬
(
まやく
)
の入っているやつは、いくら俺でもまっ
平
(
ぴら
)
ご免だ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
真
(
ま
)
っ
平
(
ぴら
)
ご免くださいますよう
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
世の中の善人なんていう者は、みんな武蔵のような
君子面
(
くんしづら
)
した奴ばかりだ。ようし、おれはその向うに廻ってやろう。くそ勉強して、窮屈をしのんで、そんな
似非者
(
えせもの
)
のお仲間入りは
真
(
ま
)
っ
平
(
ぴら
)
だ。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「不作法
真
(
ま
)
ッ
平
(
ぴら
)
おゆるし下さいまし、手前に相違ござりませぬ」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「養子などに参る気はございません。
真
(
ま
)
っ
平
(
ぴら
)
です」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「へえ、真ッ
平
(
ぴら
)
御免こうむります」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「もう
真
(
ま
)
っ
平
(
ぴら
)
だ」
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“平”の意味
《名詞》
(たいら)でこぼこのない様子。突出や沈降のない様子。
(たいら)でこぼこのない土地。
(ひら)特別な地位を持っていない様子。接頭語的にも使用される。
(なみ)平均的。標準的。或いは平均値や標準に近い様子。優れても劣ってもいない様子。
(出典:Wiktionary)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
“平”を含む語句
平常
平生
平和
平素
平日
大平
平伏
扁平
平等
平均
平坦
平安
平地
平時
平癒
平相国
北平
地平
真平
不平
...