“似非者”の読み方と例文
読み方割合
えせもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを、さうはせずに、一度引くり返して見た勇気には感心するが、そのため、すつかり、似非者えせものになつて了つた。又、不得要領のものになつて了つた。
自他の融合 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
、あさましいなどといって、隠者めかしておるその類の似非者えせものは、世間せけん往々あるものだ
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世の中の善人なんていう者は、みんな武蔵のような君子面くんしづらした奴ばかりだ。ようし、おれはその向うに廻ってやろう。くそ勉強して、窮屈をしのんで、そんな似非者えせもののお仲間入りはぴらだ。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)