広告びら)” の例文
旧字:廣告
はずれ掛けた羽目に、咳止飴せきどめあめと黒く書いた広告びらの、それを売る店の名の、風に取られて読めないのも、何となく世に便りがない。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
座席を取りに行きたくてたまらないことをみずから打ち消しながら、芝居の広告びらのまわりを歩き回った。