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瘞
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うづ
ふりがな文庫
“
瘞
(
うづ
)” の例文
死して美き
屍
(
かばね
)
となりて、聽衆の胸に
瘞
(
うづ
)
められたるのみならん。されど詩人の胸は衆人の胸に殊なり。譬へば聖母の墓の如し。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
猫を
瘞
(
うづ
)
め
畢
(
をは
)
つた時、飯が熟し天麩羅が来た。二人は飽くまで食つた。楊庵は大食の癖があつて、酒を
嗜
(
たし
)
まなかつた。僕はそれを知つてゐたのである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
先生の
宿志
(
しゆくし
)
、ここにおいてか足れり。すでにして
郷
(
きやう
)
に
還
(
かへ
)
り、即日、
収
(
ところ
)
を
瑞龍山
(
ずゐりゆうざん
)
先塋
(
せんえい
)
の
側
(
かたはら
)
に
相
(
さう
)
し、
歴任
(
れきにん
)
の
衣冠魚帯
(
いくわんぎよたい
)
を
瘞
(
うづ
)
め、
載
(
すなは
)
ち封し載ち
碑
(
ひ
)
し、自ら題して、
梅里先生
(
ばいりせんせい
)
の
墓
(
はか
)
と
曰
(
い
)
ふ。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鬼に
化
(
け
)
したる女を
捉
(
とら
)
へて、今土に
瘞
(
うづ
)
むなりとかたりしとなり。されどこれらは皆
女子
(
をんなご
)
にて、男たるもののかかるためしを聞かず。凡そ女の
性
(
さが
)
の
慳
(
かだま
)
しきには、さる浅ましき
鬼
(
もの
)
にも化するなり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
此事こゝかしこに
伝
(
つた
)
へ
聞
(
きこ
)
えて
話柄
(
はなしのたね
)
としけるが、こゝろざしあるものゝいふやう、源教がもちしかの髪の毛を
瘞
(
うづ
)
め
石塔
(
せきたふ
)
を
建
(
たて
)
て
供養
(
くやう
)
せば、お菊が
幽魂
(
いうこん
)
黄泉地
(
よみぢ
)
のかげにもよろこびなんといひ
出
(
いだ
)
ししに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
こゝに
瘞
(
うづ
)
めらるゝものは、悉く化して花となり香となり、死者は再びこれより起たん。しかしてその詩は一たび死したる藝術をして、不死不滅の花となりて開かしめん。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
楊庵は寺の僕に猫を
瘞
(
うづ
)
むることを謀り、且布施金二朱を持つて来たことを告げた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
瘞
部首:⽧
15画