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渦巻
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うづま
ふりがな文庫
“
渦巻
(
うづま
)” の例文
旧字:
渦卷
この折から聞えはじめたのはどっという
山彦
(
こだま
)
に伝わる
響
(
ひびき
)
、ちょうど山の奥に風が
渦巻
(
うづま
)
いてそこから
吹起
(
ふきおこ
)
る穴があいたように感じられる。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其処にあの
遊蕩
(
いうたう
)
の気分が
渦巻
(
うづま
)
き、三味線の音が聞え、赤い
裾
(
すそ
)
をチラホラさせた色の白い女達が往来し、老僧は老僧で
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
しラランの
名
(
な
)
を
呼
(
よ
)
んだが、その
返事
(
へんじ
)
がないばかりか、
冷
(
つめ
)
たい
霧
(
きり
)
のながれがあたりいちめん
渦巻
(
うづま
)
いてゐるらしく、そのために
自分
(
じぶん
)
のからだはひどく
煽
(
あふ
)
られはじめた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
ふと我に返つて伊藤が英語の誤訳を指摘されたりした場合、私の心臓はしばし鼓動をやめ、更に深く更にやるせない一種の悲壮なまでの
焦燥
(
せうさう
)
が底しれず
渦巻
(
うづま
)
くのであつた。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
すさまじい勢でぼやけた大氣の中を
縦横
(
じうおう
)
に
渦巻
(
うづま
)
いてゐるのがハツキリ眼に映ツて來る。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
はたやオゾンの
香
(
か
)
のしめり、
渦巻
(
うづま
)
き
縺
(
もつ
)
れ
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
此
(
こ
)
の
折
(
をり
)
から
聞
(
きこ
)
えはじめたのは
哄
(
どツ
)
といふ
山彦
(
やまひこ
)
に
伝
(
つた
)
はる
響
(
ひゞき
)
、
丁度
(
ちやうど
)
山
(
やま
)
の
奥
(
おく
)
に
風
(
かぜ
)
が
渦巻
(
うづま
)
いて
其処
(
そこ
)
から
吹起
(
ふきおこ
)
る
穴
(
あな
)
があいたやうに
感
(
かん
)
じられる。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ひとときに
渦巻
(
うづま
)
きかへす
序
(
じよ
)
のしらべ
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
渦
常用漢字
中学
部首:⽔
12画
巻
常用漢字
小6
部首:⼰
9画
“渦巻”で始まる語句
渦巻毛
渦巻気流式