“せうがい”の漢字の書き方と例文
語句割合
生涯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼処かしこに入る身の生涯せうがいやめられぬ得分ありと知られて、来るも来るも此処らの町に細かしきもらひを心に止めず、裾に海草みるめのいかがはしき乞食さへかどには立たず行過ゆきすぎるぞかし
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それのみにても我れは生涯せうがい大事だいじにかけねばなるまじき人に、不足らしき素振そぶりのありしか。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
小利口こりこうなるはるき性根せうねをやしなうてめんかぶりの大變たいへんものになるもあり、しやんとせし氣性きせうありて人間にんげんたち正直せうぢきなるは、すねもの部類ぶるいにまぎれて其身そのみれば生涯せうがいそんおもふべし
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)