“しょうがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生涯61.4%
障碍23.2%
障礙10.8%
生害3.3%
傷害0.4%
墻外0.4%
峭崖0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らの残りの生涯しょうがいは、自己真似まねをすることのうちに過ぎてゆき、昔生存していたころに言いし考えあるいは愛したところのことを
あいつはギシュ(社会主義者)だと眼をつけられたことも障碍しょうがいになった。そこで丸万はテキヤの親分にひとりでワタリをつけに行った。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
第四階級の自覚の発展に対して決して障礙しょうがいにならないばかりでなく、唯一の指南車でありうると誰が言いきることができるだろう。
片信 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
感佩かんぱいいたしましてござりまする! ……ご子息の貴所様におかれましても、敵の将卒多く討ちとり、ここにてご生害しょうがいと見申した。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「少林寺焚焼ふんしょうされ、五祖叛迷者に傷害しょうがいされんとするや、達尊爺々たつそんやや験を現わし、黄雲を変じて黄銅となし黒雲を変じて鉄となす」
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
墻外しょうがい。処々に柳の立木あり。墻の彼方に天主堂の屋根見ゆ。その頂の黄金の十字架、落日の光に輝けり。雲水うんすいの僧一人、村の童と共に出で来る。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
あたかも六月の下旬で、窓に倚って眺めると、澗底かんていの樹木は鬱蒼と新緑をたたみ、前面の峭崖しょうがいから数条の小滝が落ち、その下に湧涌ゆうようたる水声がある。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)