“しやうがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シヤウガイ
語句割合
生涯77.6%
障礙10.3%
障碍8.6%
生害1.7%
障害1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
駅へついてみて、私は長野か小諸こもろか、どこかあの辺を通過してゐる夜中よなかに、姉は彼女の七十年の生涯しやうがいに終りを告げたことを知つた。
町の踊り場 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
丁度船が漏斗の壁に引つ掛かつてゐる工合が、底の方を覗いて見るに、なんの障礙しやうがいもないやうな向になつてゐたのでございます。船は竜骨の向に平らに走つてゐます。
うづしほ (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
僕の昔から材料を採つた小説は大抵たいていこの必要に迫られて、不自然の障碍しやうがいを避ける為に舞台を昔に求めたのである。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
殺し置き自儘じまゝ生害しやうがいなすと云は天下の大法知ぬに武士ぶしたる者の爲こと成ず依て暫時しばらくとゞまあけるを待ち奉行所ぶぎやうしよへ名乘て出て相應さうおうなる處分しよぶんを受るが至當したうなれば先其やいば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
をし落延おちのびしは今更後悔こうくわい至極しごくなり然しながら今其方そなたにせよ我にせよ假令たとへ生害しやうがいしたりとも何面目なにめんぼくあつて喜内殿に地下にて言譯が成べきや夫よりも我思ふには敵吾助をたづね出てくびとつ亡魂ばうこんまつらば少しは罪を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
内儀かみさんは什麽どんなにしてもすくつてりたいとおもしたら其處そこ障害しやうがいおこればかへつてそれをやぶらうと種々しゆじゆ工夫くふうこらしてるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
みぞれゆきあめときとして彼等かれら勞働らうどうおそるべき障害しやうがいあたへて彼等かれらを一にちそのさむ部屋へやめた。一にち工賃こうちん非常ひじやう節約せつやくをしてもつぎ仕事しごとなければ一せん自分じぶんにはのこらなくなる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)