“提灯箱”の読み方と例文
読み方割合
ちょうちんばこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
祖母が手廻りの品を入れるために持っていたただ一つの提灯箱ちょうちんばこについていた紋所は、丸のなかに四角なものが四つあったように思うから、これは丸に四つ目の紋に違いない。
抱茗荷の説 (新字新仮名) / 山本禾太郎(著)
眼ッかちが、定紋の提灯箱ちょうちんばこを下ろして、踏みつぶした。蟇は、寝たまま脚をばたばたさせて
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
びっくりしてね起きて見ましたら外ではほんとうにひどく風が吹いてうしろの林はまるでえるよう、あけがた近くの青ぐろいうすあかりが障子やたなの上の提灯箱ちょうちんばこや家中いっぱいでした。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)