“ろうぐん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狼群85.7%
狼軍14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
倫敦ロンドンに住み暮らしたる二年は尤も不愉快の二年なり。余は英国紳士の間にあつて狼群ろうぐんする一匹のむく犬の如く、あはれなる生活を営みたり。倫敦の人口は五百万と聞く。
『文学論』序 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ひるが数時間後の暴風を予知して水底に沈み、蜘蛛くもが巣を張って明日あすの好天気を知らせ、象が月の色を見て狼群ろうぐんの大襲来を察し、星を仰いだかわうそが上流から来る大洪水を恐れて丘に登る。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
けんをはらって、うしろの狼軍ろうぐんをケシかけようとすると伊那丸いなまるの声が、またひびいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)