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はしむか
憎みけるが或時
給金三兩を
田舍へ
遣はさんとて
手紙に
封じ
瀬戸物町の島屋へ
持行し
途中橋向ふにて
晝抅盜に
奪はれ
忙然として
立歸りしが
那の
金を取れては
又一年
餘の
奉公を爲ねばならぬと力を
貴下をお
送り
申しますのに、
町中を
新地組合の
看板では、
御外聞に
係はらうと
云ふ、……
其處で
此の
橋向うを、あぶれてぶらついて
居ります、
私が、お
見出しに
預りましたものと
見えます、へい