“革胴”の読み方と例文
読み方割合
かわどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この上にも、一戦をも辞せぬなどとは、八ツ裂きにしても飽きたらぬ人非人。彼奴きゃつの首を見ぬうちは、この革胴かわどうを解いては寝ぬぞ」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その男は、渋色の粽頭巾ちまきずきんをかぶって、汚い布直垂ぬのひたたれを職人結びに後ろでむすび、片膝たてて革胴かわどう草摺くさずりを大きな動作で縫っていた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当時の鉄砲の射程内は、およそ三十間どまりといわれているが、それも精いっぱいに届いた弾では、よろい草摺くさずり革胴かわどうから撥ね返されてしまうのだ。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)