“粽頭巾”の読み方と例文
読み方割合
ちまきずきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その男は、渋色の粽頭巾ちまきずきんをかぶって、汚い布直垂ぬのひたたれを職人結びに後ろでむすび、片膝たてて革胴かわどう草摺くさずりを大きな動作で縫っていた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
浅黄布の粽頭巾ちまきずきんに、つづれてはいるが派手っぽい肩衣かたぎぬを着、冠者袴かじゃばかまという身なりは、すぐ芸人とわかる者だった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あたまは、あれからも伸び放題な蓬髪ほうはつだった。それを渋染の布で粽頭巾ちまきずきんにしてつつむ。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)