“宗匠頭巾”の読み方と例文
読み方割合
そうしょうずきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのときの上野介は宗匠頭巾そうしょうずきんをかぶった好々爺こうこうやで彼は道で、すれちがう誰彼の差別もなく、和やかな微笑をたたえて話しかけた。
本所松坂町 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
従来の説明を一挙にくつがえしたのは、宗匠頭巾そうしょうずきんをかぶって、十徳じっとくを着た背の高い老人。やや離れたところに立っておりました。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
宗匠頭巾そうしょうずきんをハネ飛ばして、尻もちをついた好色隠居は、それがお蝶の羞恥しゅうちではなく明らかな憎悪ぞうおの反抗だと知ったので、にわかにムッとなって飛びかかって来る。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)