“高祖頭巾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こそずきん86.5%
こそづきん13.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、一ぼくの柳の木の陰から、お高祖頭巾こそずきんをかぶった一人の女が、不意に姿をあらわしまして、わたしの方へ歩いてまいりましたが
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
最後に寝るから起きるまでかぶり通しのお高祖頭巾こそずきんを、やはり男のかぶる山岡頭巾というものにかぶり直して、眼ばかりを現わしました。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
良い女でした、蒼白い品の良い顏を見違へる筈もありませんが、何分、お高祖頭巾こそづきんかぶつて居たので、覗いて見るわけにも參りません
糸織いとおり小袖こそでかさねて、縮緬ちりめん羽織はおりにお高祖頭巾こそづきんせいたかひとなれば夜風よかぜいと角袖外套かくそでぐわいとうのうつりく、ではつてますると店口みせぐち駒下駄こまげたなほさせながら、太吉たきち
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)