“かわどう”の漢字の書き方と例文
語句割合
革胴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
騎馬に召され、白地金襴きんらんの陣羽織に、具足は萌黄もえぎおどし革胴かわどうは真っ黒な漆塗うるしぬりはくを置き、長やかな太刀たちいて——
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふたりも勿論、すねから籠手こてまで身をよろっていた。近来の具足は年々敏捷びんしょうを貴んで軽略になって来たとはいっても、厚い革胴かわどうの下には汗が流れるようだったにちがいない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若い武者は、彼の頭を一つでまわした。そしてその手を、自分の革胴かわどうの腰帯のところへ当てると、少し身をらしながら、日吉の顔を眺め直して、独りで何か笑い顔していた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)