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革胴
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かわどう
ふりがな文庫
“
革胴
(
かわどう
)” の例文
「この上にも、一戦をも辞せぬなどとは、八ツ裂きにしても飽きたらぬ人非人。
彼奴
(
きゃつ
)
の首を見ぬうちは、この
革胴
(
かわどう
)
を解いては寝ぬぞ」
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その男は、渋色の
粽頭巾
(
ちまきずきん
)
をかぶって、汚い
布直垂
(
ぬのひたたれ
)
を職人結びに後ろでむすび、片膝たてて
革胴
(
かわどう
)
の
草摺
(
くさずり
)
を大きな動作で縫っていた。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
当時の鉄砲の射程内は、およそ三十間どまりといわれているが、それも精いっぱいに届いた弾では、
鎧
(
よろい
)
の
草摺
(
くさずり
)
や
革胴
(
かわどう
)
から撥ね返されてしまうのだ。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
騎馬に召され、白地
金襴
(
きんらん
)
の陣羽織に、具足は
萌黄
(
もえぎ
)
の
縅
(
おどし
)
、
革胴
(
かわどう
)
は真っ黒な
漆塗
(
うるしぬり
)
に
箔
(
はく
)
を置き、長やかな
太刀
(
たち
)
佩
(
は
)
いて——
茶漬三略
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ふたりも勿論、
脛
(
すね
)
から
籠手
(
こて
)
まで身を
鎧
(
よろ
)
っていた。近来の具足は年々
敏捷
(
びんしょう
)
を貴んで軽略になって来たとはいっても、厚い
革胴
(
かわどう
)
の下には汗が流れるようだったにちがいない。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
若い武者は、彼の頭を一つ
撫
(
な
)
でまわした。そしてその手を、自分の
革胴
(
かわどう
)
の腰帯のところへ当てると、少し身を
反
(
そ
)
らしながら、日吉の顔を眺め直して、独りで何か笑い顔していた。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「指物は、
然々
(
しかじか
)
。——また、そのとき尊公の
革胴
(
かわどう
)
に、槍の痕は残らざりしか」
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
赤い
角頭巾
(
つのずきん
)
に、おそまつな
革胴
(
かわどう
)
を着込み、足は素わらじ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
革
常用漢字
小6
部首:⾰
9画
胴
常用漢字
中学
部首:⾁
10画
“革胴”で始まる語句
革胴服