革砥かわど)” の例文
「あれはね、自働革砥オートストロップの音だ。毎朝ひげるんでね、安全髪剃あんぜんかみそり革砥かわどへかけてぐのだよ。今でもやってる。うそだと思うなら来て御覧」
変な音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
自分は黙然もくねんとしてわがへやに帰った。そうして胡瓜きゅうりの音でひとらして死んだ男と、革砥かわどの音をうらやましがらせてくなった人との相違を心の中で思い比べた。
変な音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)