“諸肌脱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もろはだぬ66.7%
もろはだぬぎ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ブツブツ言いながら、先生はついに諸肌脱もろはだぬぎになって、向う鉢巻をはじめました。その打扮いでたちでまた片っぱしから療治や差図にかかって、大汗を流しながら
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それから力持、相撲のように太った女、諸肌脱もろはだぬぎで和藤内わとうないのような風をしているその女の腹の上へうすを載せて、その上で餅をいたり、その臼をまた手玉に取ったりする。
この連中も最初のうちは、やや控え目にしていたのが、ようやく調子づいて来ると、四方あたりに遠慮がない。諸肌脱もろはだぬぎになった壺振役つぼふりやくが、手ぐすね引いていると、声目こえめを見る中盆なかぼんの目が据わる。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
向顱巻むこうはちまきしたであります——はてさて、この気構えでは、どうやら覚束おぼつかないと存じながら、つれにはぐれた小相撲という風に、源氏車の首抜くびぬき浴衣の諸肌脱もろはだぬぎ、素足に草鞋穿わらじばき、じんじん端折ばしょり
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)