“もろはだぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
諸肌脱40.0%
双肌脱30.0%
両肌脱20.0%
諸膚脱10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから力持、相撲のように太った女、諸肌脱もろはだぬぎで和藤内わとうないのような風をしているその女の腹の上へうすを載せて、その上で餅をいたり、その臼をまた手玉に取ったりする。
日頃気取ってばかりいる中年増のお袖も、訳のわからぬ事を歌い続けながら、あられもない双肌脱もろはだぬぎになって、尻尾に火の付いた獣のように、船の中を飛び廻ります。
たすきをかけたり、中には両肌脱もろはだぬぎのシャツ一枚、不体裁お構いなし、柔軟体操からダンベル(亜鈴)、球竿、クラブ(徳利形の木製具)など相当重い奴を大汗になって振り回す
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)
大形の浴衣の諸膚脱もろはだぬぎで、投出なげだした、白い手の貴婦人の二の腕へ、しっくりくいついた若いもの、かねて聞いた、——これはその人の下宿へ出入りの八百屋だそうで、やっぱり情人の一人なんです。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)