“古銅瓶”の読み方と例文
読み方割合
こどうへい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほんに」と和尚さんはうしろを振り向く。とこ平床ひらどこを鏡のようにふき込んで、鏽気さびけを吹いた古銅瓶こどうへいには、木蘭もくらんを二尺の高さに、けてある。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
窓の中を覗いて見ると、つくえの上の古銅瓶こどうへいに、孔雀くじゃくの尾が何本もしてある。その側にある筆硯類ひっけんるいは、いずれも清楚せいそと云うほかはない。と思うとまた人を待つように、碧玉のしょうなどもかかっている。
奇遇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)