“木蘭色”の読み方と例文
読み方割合
もくらんじき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木蘭色もくらんじき直綴ころもを着ているが、紅い蹴出しなどをしていないところを見ると、ころび比丘尼ではなく、尼寺にいたものらしく思われる。
顎十郎捕物帳:03 都鳥 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
後園の花二枝三枝はさんで床の眺めにせんと、境内彼方此方逍遥されし朗圓上人、木蘭色もくらんじきの無垢を着て左の手に女郎花桔梗、右の手に朱塗しゆの把りの鋏持たせられしまゝ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
それ手を取れ足を持ち上げよと多勢おおぜい口々に罵り騒ぐところへ、後園の花二枝にし三枝はさんで床の眺めにせんと、境内けいだいあちこち逍遙しょうようされし朗円上人、木蘭色もくらんじき無垢むくを着て左の手に女郎花おみなえし桔梗ききょう
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)