“左兵衛佐”の読み方と例文
読み方割合
さひょうえのすけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万が一にも、赤穂の浪人共のために、不慮ふりょやいばでもむくわれたなら、左兵衛佐さひょうえのすけは、何うなりましょうか。吉良家は、安泰に続きましょうか。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やはり伊勢殿のお差図さしずで、いま西の陣一方の旗がしら、左兵衛佐さひょうえのすけ殿(斯波義廉よしかど)が渋川家より入って嗣がれましたが、右兵衛さまとしてみれば御家督に未練もあり意地もおありのことは理の当然
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
次いで同じ月の六日に、幕府はおん医師即ち官医中有志のものは「阿蘭オランダ医術兼学いたし候とも不苦くるしからず候」と令した。翌日また有馬左兵衛佐さひょうえのすけ道純みちずみ家来竹内玄同たけうちげんどう、徳川賢吉けんきち家来伊東貫斎かんさいが奥医師を命ぜられた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)