“阿蘭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
オランダ66.7%
おらん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
打払うちはらい方の儀おごそかに取はからうに付き、阿蘭オランダ船も長崎の外へ乗り寄る事有るまじきことにてもこれ無く、船の形似寄り候えば、かねてその旨を相心得、不慮の過これ無きよう心掛け通船致すべき旨
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
次いで同じ月の六日に、幕府はおん医師即ち官医中有志のものは「阿蘭オランダ医術兼学いたし候とも不苦くるしからず候」と令した。翌日また有馬左兵衛佐さひょうえのすけ道純みちずみ家来竹内玄同たけうちげんどう、徳川賢吉けんきち家来伊東貫斎かんさいが奥医師を命ぜられた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わが露伴子の「一口剣いつこうけん」を草するや、巧に阿蘭おらんを作りて作家の哲学思想を発揮し、更に「風流悟ふうりうご」に於て其解脱を説きたる所、余の尤も服する所なり。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)