“こうもう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
孔孟38.5%
紅毛26.9%
鴻毛23.1%
毫毛3.8%
洪濛3.8%
膏盲3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
克勤こくきんの、昼の為せるところ、夜はすなわち天にもうしたるに合せ考うれば、孝孺が善良の父、方正の師、孔孟こうもうの正大純粋のおしえ徳光とくこう恵風けいふう浸涵しんかんして
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
紅毛こうもうとも言われ、毛唐人けとうじんとも言われた彼らは、この日本の島国に対してそう無知なものばかりではなかった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
因幡いなば但馬たじま播磨はりま、備前の四州にわたる街道の不安をのぞき、その上、幾多の人命を救うことになれば、自分の一命のごときは鴻毛こうもうよりも軽い、まあ明日あしたの夕方までは
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だい一は、國民こくみん眞劍しんけん生命せいめい財産ざいさん尊重そんてうするにいたることである。生命せいめい毫毛こうもうよりもかろんじ、財産ざいさん塵芥ぢんかいよりもけがらはしとする時代じだいにおいては、地震ぢしんなどは問題もんだいでない。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
洪濛こうもうたる海気三寸の胸に入りて、一心見る/\四劫しごふに溢れ、溢れて無限の戦の海を包まんとすれば、舷に砕くるの巨濤ほとばしつて急霰きふさんの如く我と古帽とに凛烈りんれつの気を浴びせかけたる事もありき。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
しかしそうして見てもまた彼が同じことをする場合、あるいは病い膏盲こうもうに入っていて反省の見込なしと見られた場合は、もはや致し方なく、断固として退店を命ずべきである。
私の小売商道 (新字新仮名) / 相馬愛蔵(著)