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鴻毛
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こうもう
ふりがな文庫
“
鴻毛
(
こうもう
)” の例文
生命
(
いのち
)
を
軽
(
かろ
)
んずること
鴻毛
(
こうもう
)
のごとく、約を重んずること
鼎
(
かなえ
)
に似たり。とむずかしくいえばいうものの、何の事はがあせん、人殺しの
飯事
(
ままごと
)
だ。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
因幡
(
いなば
)
、
但馬
(
たじま
)
、
播磨
(
はりま
)
、備前の四州にわたる街道の不安をのぞき、その上、幾多の人命を救うことになれば、自分の一命のごときは
鴻毛
(
こうもう
)
よりも軽い、まあ
明日
(
あした
)
の夕方までは
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なにがおかしい、義に当面すれば、身命を
鴻毛
(
こうもう
)
よりも
軽
(
かろ
)
しとするのが、侍の本分ではないか」
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
そのいのちを、
鴻毛
(
こうもう
)
よりも軽んじて、主君の馬前、乱軍のちまたを、何十遍となく往来したというさむらいでも、居を家に、身を平時に
還
(
かえ
)
した日常では、やはり戦陣中のようにはゆかない。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鴻毛
(
こうもう
)
の一命を
賭
(
と
)
し、天下のおん為めぞと、身に過ぎたるお使いに立ち、計らずも、ありがたき御承諾のおことばを賜わりまして、長途の
艱苦
(
かんく
)
も打ち忘れ、何やら身もうつつか夢かと疑われて
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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また、主君のためにはいのちを
鴻毛
(
こうもう
)
より軽んじる。しかも華やかに
潔
(
いさぎよ
)
く。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鴻
漢検準1級
部首:⿃
17画
毛
常用漢字
小2
部首:⽑
4画
“鴻”で始まる語句
鴻
鴻池
鴻雁
鴻山
鴻恩
鴻業
鴻巣
鴻臚館
鴻儒
鴻門