“石火矢”の読み方と例文
読み方割合
いしびや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さらには、意外な方角からも、石火矢いしびやうなりが火をいて樹林をふるわせ、そこらの巨木の上からも乱箭らんせんが降りそそいでくる始末だ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鉄砲みがき組支配田付四郎兵衛景利とともに大小火砲、石火矢いしびや棒火矢ぼうびや狼煙のろし揚物あげもの、その他、火術の一般を差配することになった。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そこで大船を求めしめた処が、丁度平戸沖に阿蘭陀オランダ船が碇泊しているのを知った。直ちに廻送せしめ、城へ石火矢いしびやを放たせた。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)