“ていはく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
碇泊86.4%
停泊7.6%
碇舶1.5%
貞白1.5%
鄭伯1.5%
鄭白1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万寿丸は、室蘭の荷役を早く済まして、碇泊ていはく中そこで船のマストや何かをすっかり塗って、横浜へ帰って正月をする予定であった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
ヘリコプターに向って、発火信号しんごうをしているのは淡路の島かげに停泊ていはくした、三百トンくらいの小汽船しょうきせん、その名を黒竜丸という。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
先月横浜沖に碇舶ていはくしていた貨物船から無断上陸をして逃げたソ連共産党の幹部スパイで、キンチャコフとかいう大物も交っているらしく、なかなかたいへんな捕物なんですよ
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
同遊者の渋江六柳りくりうは抽斎である。小野抱経はうけい富穀ふこくである。抱経と号したには笑ふべき来歴があるが、事のせつに亘るを忌んで此に記さない。石川二たう貞白ていはくであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
されば斉桓公せいかんこう鄭伯ていはくと会して武父ぶほちかい、旧盟のそうを伐つや、左伝にはこれを評して
永久平和の先決問題 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
その人びとはちょうどシナの陶義とうぎのように、富貴を誇り、また鄭白ていはくのように衣食にぜいたくの限りをつくした。