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停泊
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ていはく
ふりがな文庫
“
停泊
(
ていはく
)” の例文
青山浩一
(
あおやまこういち
)
は、もと
浜離宮
(
はまりきゅう
)
であった公園の、海に面する
芝生
(
しばふ
)
に腰をおろして、向うに
停泊
(
ていはく
)
している汽船を、ボンヤリと眺めていた。
女妖:01 前篇
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
ヘリコプターに向って、発火
信号
(
しんごう
)
をしているのは淡路の島かげに
停泊
(
ていはく
)
した、三百トンくらいの
小汽船
(
しょうきせん
)
、その名を黒竜丸という。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
白
(
しろ
)
い
船
(
ふね
)
が一そうこの
港
(
みなと
)
の
中
(
なか
)
にはいってきました。そして
港
(
みなと
)
の
内
(
うち
)
に
停泊
(
ていはく
)
すると、
小舟
(
こぶね
)
に
幾
(
いく
)
つも
箱
(
はこ
)
を
積
(
つ
)
んで
陸
(
りく
)
をさしてこいできました。
カラカラ鳴る海
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
兎角
(
とかく
)
する
程
(
ほど
)
に、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
は
試運轉
(
しうんてん
)
を
終
(
をは
)
り、
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
一隊
(
いつたい
)
を
指揮
(
しき
)
して
上陸
(
じやうりく
)
した。
電光艇
(
でんくわうてい
)
は
恰
(
あだか
)
も
勇士
(
ゆうし
)
の
憩
(
いこ
)
うが
如
(
ごと
)
く、
海岸
(
かいがん
)
間近
(
まぢか
)
く
停泊
(
ていはく
)
して
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
川の上には、ちょうど中ほどの
河岸
(
かし
)
通りに
沿
(
そ
)
って数知れない船が
停泊
(
ていはく
)
して、林のようにならんだ
帆柱
(
ほばしら
)
や、帆づなや、それにいろいろの色の
旗
(
はた
)
を風にばたばた言わせながらおし合いへし合いしていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
月
(
つき
)
は
浩々
(
かう/\
)
と
冴
(
さ
)
え
渡
(
わた
)
りて、
加
(
くは
)
ふるに
遙
(
はる
)
かの
沖
(
おき
)
に
停泊
(
ていはく
)
して
居
(
を
)
る三四
艘
(
そう
)
の
某
(
ぼう
)
國
(
こく
)
軍艦
(
ぐんかん
)
からは、
始終
(
しじゆう
)
探海電燈
(
サーチライト
)
をもつて
海面
(
かいめん
)
を
照
(
てら
)
して
居
(
を
)
るので、
其
(
その
)
明
(
あきらか
)
なる
事
(
こと
)
は
白晝
(
まひる
)
を
欺
(
あざむ
)
くばかりで
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
このとき、これらのたくさんな
船
(
ふね
)
の
中
(
なか
)
にまじって、一そうの
見
(
み
)
なれない
船
(
ふね
)
が
停泊
(
ていはく
)
していました。
カラカラ鳴る海
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
春枝夫人
(
はるえふじん
)
と、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
と、
私
(
わたくし
)
とが、
多
(
おほく
)
の
身送人
(
みおくりにん
)
に
袂別
(
わかれ
)
を
告
(
つ
)
げて、
波止塲
(
はとば
)
から
凖備
(
ようい
)
の
小蒸滊船
(
こじようきせん
)
で、
遙
(
はる
)
かの
沖合
(
おきあひ
)
に
停泊
(
ていはく
)
して
居
(
を
)
る
弦月丸
(
げんげつまる
)
に
乘組
(
のりく
)
んだのは
其
(
その
)
夜
(
よ
)
十
時
(
じ
)
※
(
す
)
ぎ三十
分
(
ぷん
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
彼
(
かれ
)
らはこの
陰気
(
いんき
)
な、
国籍
(
こくせき
)
もわからない
船
(
ふね
)
の
近
(
ちか
)
くに
停泊
(
ていはく
)
している
他
(
た
)
の
船
(
ふね
)
がありましたから、ようすをきこうとその
船
(
ふね
)
へ
近
(
ちか
)
づいて、
乗組人
(
のりくみにん
)
に、「あの
船
(
ふね
)
はどこの
船
(
ふね
)
か
知
(
し
)
らないか。」
カラカラ鳴る海
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“停泊”の意味
《名詞》
停泊(ていはく 「碇泊」の「同音の漢字による書きかえ」)
船が碇を下ろして止まること。
(出典:Wiktionary)
停
常用漢字
小5
部首:⼈
11画
泊
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
“停泊”で始まる語句
停泊用釜
停泊港