“信号”のいろいろな読み方と例文
旧字:信號
読み方割合
しんごう37.5%
しんがふ12.5%
もの12.5%
クラペー12.5%
コウド12.5%
ノーティス12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ヘリコプターに向って、発火信号しんごうをしているのは淡路の島かげに停泊ていはくした、三百トンくらいの小汽船しょうきせん、その名を黒竜丸という。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さうです これはかがみです ピッカリングといふ天文学者もんがくしやかんがへ出した 火星くわせいへの信号しんがふ仕方しかたです
「それが宜い、俺や信号ものを揚げるぞ。」と磯二は棹の先に手拭をくゝり付けようとすると、平七は慌てて
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
客室から信号クラペーも鳴らず帳場へくる客もなく、ラウンジに外来が二三人残るほか、四時ぐらいまでのあいだ社交部といっているあたりがひっそりする。
復活祭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
私は毎日、私達の食卓のテエブル・マスタア副船長Ⅰ氏の部屋へ出掛けて、モウルス信号コウドの残らかを覚えようと努力した。
押せば信号ノーティスが返ってくるパイロット式の呼鈴。手擦れのした黒檀の葉巻箱。とりわけ濠洲以来の古い九谷の湯呑……それらは二十年来の事業の伴侶であり、活動の心棒になる親しい小道具どもだった。
三界万霊塔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)