信号しんごう)” の例文
旧字:信號
ヘリコプターに向って、発火信号しんごうをしているのは淡路の島かげに停泊ていはくした、三百トンくらいの小汽船しょうきせん、その名を黒竜丸という。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「わたり鳥へ信号しんごうしてるんです。きっとどこからかのろしがあがるためでしょう」
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
つづいて——青赤あおあかてんの灯が、たがいちがいに手ばやくやみに文字をえがくがごとくうごいたが、それは軍学ぐんがくに心あるものでも、めったに意味いみくものは少ない、勘助流かんすけりゅう火合図ひあいず信号しんごうにそういない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして両手りょうてに赤と青のはたをもってそらを見上げて信号しんごうしているのでした。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)