“火合図”の読み方と例文
読み方割合
ひあいず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はッ……と咲耶子はきもをちぢめたふうである。さっきの火合図ひあいずで、明け方までにむねに一つの計画けいかくがあるので、不意ふいな人ごえに、思わず水をかけられたようになった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それはこの仲間の火合図ひあいずとみえて、じっと、読むように赤い微光を見つめていた金右衛門
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つづいて——青赤あおあかてんの灯が、たがいちがいに手ばやくやみに文字をえがくがごとくうごいたが、それは軍学ぐんがくに心あるものでも、めったに意味いみくものは少ない、勘助流かんすけりゅう火合図ひあいず信号しんごうにそういない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)