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『三界万霊塔』
ふりがな文庫
『
三界万霊塔
(
さんがいばんれいとう
)
』
深尾好三はゆたかに陽のさしこむ広縁の籐椅子の中で背を立てた。 「ひさしぶりに会社へ出てみるか」 油雑布で拭きあげたモザイックの床と革張の回転椅子と大きな事務机が眼にうかんだ。押せば信号が返ってくるパイロット式の呼鈴。手擦れのした黒檀の葉巻箱 …
著者
久生十蘭
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「富士」1949(昭和24)年6月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約40分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
信号
(
ノーティス
)
面
(
づら
)
志
(
シリング
)
傭船
(
チャーター
)
尋
(
ひろ
)
態
(
ざま
)
劈
(
さ
)
轢
(
し
)
鑿
(
のみ
)
独木
(
まるき
)
瑇瑁
(
たいまい
)
紐育
(
ニューヨーク
)
結情
(
けつじょう
)
耐
(
こら
)
落籍
(
ひか
)
黒唇
(
ブラック・リップ
)
鰻香
(
まんこう
)
鱶
(
ふか
)
黄唇
(
エロー・リップ
)
低蒙
(
ていもう
)
海鼠
(
なまこ
)
海芋
(
かいう
)
樹牆
(
じゅしょう
)
梭魚
(
かます
)
桑港
(
サンフランシスコ
)
懲
(
こ
)
悌
(
おもかげ
)
恍
(
とぼ
)
性
(
しょう
)
帆索
(
ほづな
)
封度
(
ポンド
)
土偶
(
でく
)
啣
(
くわ
)