狼狽者ろうばいしゃ)” の例文
狼狽者ろうばいしゃが居たとして、その女の着衣を持ち出したとしても、足袋たびの片足や、湯文字ゆもじの一枚までも残さぬなどという大胆不敵な行動が、あの際出来るものでなく、下駄の無いことに至っては
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
欧州の狼狽者ろうばいしゃ流は曰く仏国にありと。仏国の狼狽者流は曰くパリにありと。パリの狼狽者流は曰く出版の自由これなりと。しかれども活眼精識の人は曰くその罪人なるものは出版の自由にあらず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)