“こどもら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小児等29.2%
子供等25.0%
児童等12.5%
小童等8.3%
女児等4.2%
子女等4.2%
児女等4.2%
児曹4.2%
小兒等4.2%
少年等4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老女おばさん、う来て下さいました、今夜は近所の小児等こどもらを招きまして、基督降誕祭クリスマスを営むことに致しまして、——其上、十二月廿五日と云ふ日に特別の関係ある婦人の新客がありますので
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
病院びょういん小使こづかい看護婦かんごふ、その子供等こどもらなどはみな患者かんじゃ病室びょうしつに一しょ起臥きがして、外科室げかしつには丹毒たんどくえたことはい。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
併し独楽は下劣の児童等こどもらと独楽あてを仕て遊ぶのが宜くないというので、余り玩び得なかったでした。
少年時代 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これにのぼるべきだんをも雪にて作り、いたゞき平坦たひらになし松竹を四すみに立、しめをはりわたす(広さは心にまかす)内には居るべきやうにむしろをしきならべ、小童等こどもらこゝにありて物をひなどしてあそ
女児等こどもらは直ぐ川原に下りて、キヤツ/\と騒ぎ乍ら流れる螢を追つてゐる。智恵子は何がなしに、唯何がなしに橋の上にゐたかつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
う智恵子が言つた。女児等こどもらは、何有なあに男に敗けはしないと口々に騒いだが、結句けつく智恵子の言葉に従つて鶴飼橋に来た。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
社会党を矢張り教会に入れて置かるゝ御心得か如何どうかを承つて、其上で子女等こどもらを教会へお預けして置くか如何を決定したいと思ふのである
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
危険と言ふのは其処である、卵の如き青年の頭脳へ、社会主義など打ち込んで如何どうするつもりであるか、ツイ先頃もわし子女等こどもらの室を見廻はると
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
健は、いつもの様に亭乎すらりとした体を少し反身そりみに、確乎しつかりした歩調あしどりで歩いて、行き合ふ児女等こどもらの会釈に微笑みながらも、始終思慮かんがへ深い眼付をして
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
育ち卑しき涕垂はなたらしの児女等こどもらを対手に送つてゐるのは、何も知らぬ村の老女達としよりたちの目にさへ、不思議にも詰らなくも見えてゐた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
木のえだをあつめ火をたきてあたりをりしに、其所よりすこしはなれてべつに火燄々えん/\もえあがりければ、児曹こどもら大におそれ皆々四方に逃散にげちりけり。
彌次馬やじうまなんざ、こんな不景氣ふけいきな、張合はりあひのないところには寄着よりつきはしないので、むらがつてるもののおほくはみなこのあたりの廣場ひろばでもつて、びしよ/\あめだからたこ引摺ひきずつてた小兒等こどもらで。
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
少年等こどもらが好きで、時には、厚紙の軍帽しやつぽやら、竹の軍刀サアベル板端いたつぱしの村田銃、其頃流行はやつた赤い投弾なげだままで買つて呉れて、一隊の義勇兵の為に一日の暇をつぶす事もあつた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)