児女等こどもら)” の例文
健は、いつもの様に亭乎すらりとした体を少し反身そりみに、確乎しつかりした歩調あしどりで歩いて、行き合ふ児女等こどもらの会釈に微笑みながらも、始終思慮かんがへ深い眼付をして
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
育ち卑しき涕垂はなたらしの児女等こどもらを対手に送つてゐるのは、何も知らぬ村の老女達としよりたちの目にさへ、不思議にも詰らなくも見えてゐた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)